日本行きの飛行機で、見逃していた映画『Into the Wild』を観た。 恵まれた環境で育った青年が、大学卒業後、将来を約束されたコースを捨てて、貯金も寄付してヒッチハイクしながら荒野の世界に入って行く。アラスカで遺体で発見された、クリス・マッカンド…

Room to Readのジョン・ウッドさんが来日し、以前のブログエントリー『マイクロソフトを辞めて世界を変える 〜ジョン・ウッド氏』へのアクセスが増えているので、オンラインで見られる記事へのリンクをつけておきます。 LINKCLUB NEWSLETTER 11月号 『教育と…

 先週末、とても楽しみにしていたイベントに連れていってもらった。その名もThe Rolling Stone Ex-Employee Reunion。『ローリング・ストーン・マガジン』で働いていたジャーナリスト、エディター、デザイナーたちが、30年ぶりで集まったのだ。

Rolling Stone Magazineは、1967年、サンフランシスコで誕生した。ヤン・ウェナーが音楽ライターのラルフ・グリーソンを誘って、「音楽のことだけでなく、音楽が表現するものやあり方について書こう」と始めたもので、第一号の表紙は映画『How I Won the War…

せっかくこんな天才的な方にお会いできたのに、もったいないことをしちゃったなぁ・・と、つくづく悔やまれた。劇作家の坂手洋二さんを取材させていただいた後のことだ。とても穏やかだけどカリスマティックな方で、えらい緊張してしまったのだ。後になって…

勧められて、『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』5月号のクリエイティブ資本主義の特集を読んだ。『The Rise of the Creative Class』の著者、リチャード・フロリダ氏のインタビューが面白かった。取材は大野和基さん。 「クリエイティブ・クラスと…

「これから素晴らしい時代がやってきていて、そういう時代を生きる君たちが心からうらやましい」 梅田望夫さんの講演中のこの言葉を読んだ時、電車の中だったのだけど泣きそうになった。 私も常々そう思っていたので、中学2年生に向かって直接そう語りかけ…

長く住み慣れた高円寺から吉祥寺に引っ越して、3週間が経った。スーパーに買物に出るたびに、「都会だな〜」と思う。きのうも郵便局と薬局に行ったついでに、ふらふらとZARAに立ち寄って、パンツとシャツを買ってしまった。化粧っ気なしでメガネのまま、ド…

昨年、北カリフォルニアのミルバレーでお会いしたDr.ジョン・グレイのインタビューが、今出ている『English Journal』5月号(アルク)に収録されている(CD-ROM、英語トランスクリプト、和訳つき)。 Mars Venus(「男は火星から、女は金星から」)といえば…

渡辺千賀さんの『ヒューマン2.0』をやっと読んだ。最初から最後まで、とても楽しかった。シリコンバレーに興味のある人はもちろん、組織に依存しすぎない自分っぽい働き方やキャリア構築を考えたい人は必読、と思う。 『ヒューマン2.0』的なワークスタイルが…

たまった本を古本屋さんに出そうかなと思って整理していたら、10年くらい前に話題になったフランチェスコ・アルベローニの『他人をほめる人、けなす人』(原題『L'ottimismo=オプティミズム』)が出てきた。めくってみたら「楽観的な人、悲観的な人」という…

『TIME』誌のPersons of the Yearは、その年もっとも話題になった/影響力の大きかった人やグループやモノを選ぶもので、毎年12月のスペシャルイシューで発表される。第一回の1927年はチャールズ・リンドバーグ。それからずっと続いている企画だ。 過去の受…

ずっと読もうと思っていたカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を編集者の方にいただき、週末に読んだ。読後はとても悲しくなっていたようで、若いころの不安な気持が戻ってきたり、近所のいつもの風景もなんとなく寂しく見えたりした。評判通り、すば…

前回書いたマイケル・カニンガムの講演の時に、文学作品の翻訳について質問が出た。その時の、柴田元幸さんの回答: 翻訳はlosing battle(負け戦)です。 でも、同じく負けるにもいろんな負け方があるでしょう。 6-10で負けるよりは、6-7で負ける方がいい…

数日前に東大で、Michael Cunninghamが講演した。テーマは「Imagine the Future without America (アメリカ抜きの未来を想像する)」。 マイケル・カニンガムは映画化された『The Hours(めぐりあう時間たち ー三人のダロウェイ夫人)』の原作で、ピューリ…

・・・という本が、研究社から9月に出版された(http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/b4-327-45198-3.html)。 フィリップ・ロスやドン・デリーロを訳されている上岡伸雄さん(著作リスト)が、ジェファソン、リンカーン、ジョン・F・ケネディ、キング牧師…

『地球の食卓 世界24か国の家族のごはん(原題:Hungry Planet)』の著者、ピーター・メンツェルさんとフェイス・ダルージオさんのトークイベントに行った。『地球家族』などの前著でもすばらしい仕事をしているペアで、私が個人的にとても尊敬するフォトジ…

渡米が近づき、記事の企画と取材準備に追われている。インタビュー候補の作家、ポー・ブロソンの『シリンコンバレーに行きたいか!(原題:Nudist on the late shift )』を読んだ。Po BronsonはWiredやTimesに寄稿しており、フィクションもノンフィクション…

今日は『GQ Japan』の発売日。今月は「Think WE!」をキャッチフレーズに、ソーシャル・アントレプレナーシップを特集している。いわゆるビジネスセレブやハリウッドセレブの社会貢献活動の紹介が中心なのだけど、目玉はe-Bay創設者、ジェフ・スコールのイン…

Think the Earthプロデューサーの上田壮一さんと、イースクエアの代表取締役ピーター・ピーダーセンさんのトークイベントに行った。Think the Earthはエコノミーとエコロジーの共存をテーマとして、企業とNPOと人を結ぶインターミディアリーNPO。コンセプト…

Mr.TofuことMorinaga Nutritional Foods, Inc顧問、雲田康夫さんをインタビューさせていただいた。雲田さんは約20年前に「アメリカで豆腐を売ってこい」と会社からただ一人送り出され、アメリカ人の嫌いな食べ物ナンバーワンだった「Soy Bean Curd」を、ウェ…

仲良しのCちゃんに勧められて、桐島洋子さんの『淋しいアメリカ人』を読む。30年以上前に書かれた本だが、ちっとも古さを感じない。私がアメリカで感じる違和感が、ほとんどそのまま凝縮されていた。 自由の象徴である自動車とドライブスルー、エクスキュー…

男は女への愛の証として、 世界一高い山にのぼり、 世界一深い海にもぐり、 世界一広い砂漠を横断した。 だが女は男を捨てたーー男がちっとも家にいなかったから。爆笑した。数年前の大ベストセラー「話を聞かない男、地図を読めない女」の一節だ。 250万部…

すごく売れているところを見ると、「こんな本を待っていた」のは私だけではないようですね。 よくわからなかったことが、わかった。 「こちら側」が「あちら側」に、今が未来に、どうつながっているかが 思い描けた。 ちょっと先の世界に、わくわくした。 す…

2週間近い出張が終わった。英国人とずーっと仕事をしていたのだが、時に「同じ英語か?」と耳を疑うほど、イギリス英語とアメリカ英語は響きが違う。この響きの違いには、文化や流儀の違いがよく現れていると思う。英国人はきれいなものを見てもおいしいも…

末吉竹二郎さんの『日本新生 21世紀の切り札はCSR』を読む。末吉さんはUNEP F1(国連環境計画 金融イニシアティブ)特別アドバイザーで、CSR/SRIについて講演などの啓蒙活動をされている方。「なぜ金融が環境に関わらなければならないか」ということが、金…

久々に青山ブックセンター本店のイベントへ行く。今日のお題は: 「新春!佐藤君と柴田君」 佐藤良明氏+柴田元幸氏によるトーク 「ビートから現代まで」vs「21世紀のアメリカ小説」 という豪華なもの。

Long Now Foundationでは、毎月一度ゲストを招き、サンフランシスコで講演を行なっている。12月のゲストは『The End of Faith: Religion, Terrror, and the Future of Reason』を書いた気鋭の哲学者Sam Harris。この本は、たとえ自分の宗教に従うことが残虐…

サンフランシスコではお豆腐が人気である。ベジタリアンの貴重なタンパク源なので、スーパーで普通に売っている。Tofuには、Soft、Firm、Extra Firmと3種類があって、日本のお豆腐に近いのはSoft。あとの2つは、お肉のかわりに料理に使える固さで、ギッシ…