名演説で学ぶアメリカの歴史
 ・・・という本が、研究社から9月に出版された(http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/b4-327-45198-3.html)。
 フィリップ・ロスドン・デリーロを訳されている上岡伸雄さん(著作リスト)が、ジェファソン、リンカーンジョン・F・ケネディキング牧師などの名演説をわかりやすく解説。その演説を、Get up Englishロジャー・パルバースさんが朗読した2枚組CDがついている。
 きのうは青山ブックセンターで、お二人のトークイベント。公民権運動やベトナム戦争当時の珍しい映像や画像をまじえながら、たいへん興味深いお話だった。キング牧師が暗殺される少し前の演説はたいへんエモーショナルなもので、じーんと感じ入ってしまった。
 青ブックに向かいながら、iPodに入れた演説を聴いた。カート・ボネガットの「高潔な物理学者は人道的な物理学者」や、アインシュタインの「我々の文明の運命」が、何ともかっこいい。編集者の方が「こんな風に歴史に残る名演説って、そういえば日本にはないですねぇ」とおっしゃっていたが、実はどっかに隠れてるんだろうか。