CNNでオープンソースの特集をやっていて、リーナス・トーバルズウィキペディアジミー・ウェールズファームウェアオープンソース化するレゴ、それからポートランドの色々な団体を取材していた。地元のギークカルチャーの代表として、一年ほど前にSFで会ったFREE GEEK(コンピュータをリサイクルして無料で提供し、教育も行なうNPO)の人まで出ていたのでびっくりした。
面白かったのは、オープンソース的プロジェクトの例として、コペンハーゲンの大学のOur Beerを取り上げていたこと。クリエイティブ・コモンズのライセンスを使って誰でもこのブランドのレシピをアレンジしていいし、販売もしていいんだそうだ。ソフトウェア以外でオープンソース的なことをするのに何がいいかな、と考えた時に、freeという言葉の意味を説明する時によく使う、"Free as in 'free speech', not as in 'free beer'."にひっかけたらしい。
先日のトークイベントでも、Think the Earthの上田さんが、ブータンを訪れた時に聞いた、国民の幸せをはかるGNH(Gross National Happiness=国民総幸福量)を指標化する試みについて話していた。GNPのように世界で使えるものを作るのかと質問したら、「幸福の規準は国によって違うので、世界共通のものはあり得ない。ブータンで作ったものを、オープンソース化することを考えている」という答えだったそうだ。
(GNH研究所: http://www.gnh-study.com/index.php)
オープンソースにインスパイアされて、これからどんなムーブメントやビジネスが出てくるか、とても楽しみだ。