sasajun2007-07-12

 サンフランシスコに来て、10日ほど経った。
 渡米前の寝不足も、疲労も、時差ボケも解消した。
 今週から来週にかけては締切りが続いているが、今月は苦戦している。というのが、eveningが長いのだ、アメリカにいると。
 
 今ステイさせてもらっている家の友人は、朝9時ごろに仕事に出かける。で、夕方5時前後には帰ってくる。通勤に片道40分はかかっているはずなので、オフィスにいる時間はえらい短い。ミーティングのために会社に行っているそうで、ほかの仕事は家でもできるから、だそうだ。なので家でもよくコンピュータに向かっているけど、のんびりしている。帰宅したら大抵は、まずワインをグラス一杯飲む。
 そうこうしているうちに、色んな人がやってくる。ちょこっと立ち寄った家族とか、近所の人とか。で、7時前には一緒に御飯食べようか〜、みたいな流れになり、そのままおしゃべりしながら2、3人で料理して、おしゃべりしながら食べることになる。食べ終わると9時近い。
 
 東京ではひとり暮らしをしていたので、好きな時間に御飯を食べ、好きな時間に寝て、好きな時間に仕事をする生活をしてきた。夜出かける日はそれに備え、ちょっと気合いを入れて昼間に仕事を片付けていた。それを今、毎日やらなければならなくなって、ちょっと調子が狂っている。
 こういう’ノーマルな’生活のリズムを作るのは、たぶん自分にはよいことなんだろうし、もしかしたら決められた時間で仕事をすることで、プロダクティビティが上がるかもしれない。・・・うまくいけば。
 
 それにしても、労働時間の短さには驚く。シリコンバレーに月100時間オーバータイムするエンジニアがいるのも知ってるけど、日本の会社に務める友人たちが日々どれだけ残業しているかを思い起こすと、えらい違いだ。おまけに通勤時間も短めなので、本当に夕方から自由になる時間が長いのだ。「アメリカ人は家族との時間を大切にする」とかよく言うが、それって、そこにさく時間が長いということなんだなぁ。
 ポートランド日系企業のマネージャーをしていた友人は「残業は日本からの駐在員だけ。現地採用アメリカ人は、夕方から打ち合わせすると、みんな帰りたくてソワソワしてて、奥さんに必死で電話してる」と言っていた。
 
 たとえこの家を出た後でも、夜がソーシャライズの時間であることは変わらない。ネットワーキングはひとつの目標だから、苦手なパーティも行かなきゃだし、家にこもっているわけにはいかない。ということは、こうなったら、朝型になるしかないかな。訓練すれば、毎日、朝一番から原稿が書けるようになれるかな。・・と、今朝はPeet's Coffeeを飲みながら考える。ふぅ。