sasajun2006-01-14

久々にLiz Phairを聴いている。赤裸々な歌詞とセクシーなルックスでデビューして、インディーズファンをあっと言わせたリズも、今は30代後半。数年前に有名プロデューサーを起用してヒットチャートに上るアルバムをリリースした時は、ファンから「Sell out(金のために商業主義に身売りした裏切り者)」と批判が上がったりした。リズはこれについてインタビューに答え、「私は離婚したばかりなの。今までも自立してるフリはしてたけど、夫がいたからやってこれてたのよ。これからは息子のために稼がなきゃ。いい年してちゃんと子供の面倒が見られないなんて、無責任でしょ」と、サバサバしたものだった。
オフィシャル:http://www.lizphair.com
ビデオ:http://music.aol.com/artist/main.adp?tab=songvid&artistid=40921
日本でもアヴリル・ラヴィーンを思わせる"Why Can't I?"や"Extraordinary"がヒットして、だいぶ知名度が上がったようだ。確かにカラオケで思わず歌ってしまいそうな仕上がりで(カラオケ行かないけど)、ポップソングライターとしての力量に感心した。
しか〜し、「”万が一”カラオケに入ったとしても、こりゃ歌えないよ」という曲も、やっぱりリズにはある。デビューアルバムで話題になった"Fuck and Run"は、いつも”やり逃げ”されてしまう女の子が、「目がさめたらヤバっ。またやっちゃった。私のこと追っかけてくれて、ホントに好きだからメイクラブしてくれる彼氏がほしいのに、こんなじゃ絶対ホントの彼氏なんかできっこない。私って17歳、ウウン、12歳の時からずっとこうなんだ・・」という、エッチでお人好しな女の子を思わせる内容。そして、日本でも売れたアルバム"Liz Phair"に入っている"H.W.C."。何気に歌詞を耳にした時はギョッとした。「あなたは私の美容法。ここんとこ鏡を見るとイケてるし気分もいい。これって雑誌のどんなアドバイスより効くわ。さ、あなたのhot white cumをちょうだい」・・・こういう曲を歌ってる日本人女性っているのかしらん。いても不思議はない。でも「下品すぎ」ってことで、売れないのかなー。