アメリカのアクション映画を日本で撮影するので、通訳翻訳を探している。と言われ、プロデューサーに会いに行った。そこで聞いた実情が、何とも・・。来日するアメリカ人スタッフはハリウッドの労組に守られているので、残業はほとんどしない。が、彼らが帰った後、明日に備えるのは日本人スタッフの仕事。彼らは態度が大きく、公私混同で日本人スタッフをこき使う上、口答えしようものなら「アイツはクビだ」とかなっちゃうことも。ホントかい。
 こういう話を聞くと、どうしてもステレオタイプのugly Americanを想像してしまう(といっても、私は個人的にugly Americanと感じた人には出会ったことがないので、フェアじゃないんだけど)。それと毎日つきあうなんて、よほど映画が好きで、目的意識がないとできない。しかも、このようなバイリンガルスタッフの報酬は、ハリウッドの労組の規定に比べ、日本ではかなり目減りしてしまうという噂(ハリウッドという場所が特別なんだろうけど)。私はそこまで映画好きじゃないもんなー。と思いながら、スタッフの皆さんの忍耐力に感心して帰ってきた。 
 それにしても、日本に来たアメリカ人がのさばるのはいただけない。何でも「はい」と言ってさっさかやる日本人と、やたら威張ってるアメリカ人が組み合わさった場合、普通の企業でもよく見られる現象だ。そろそろ日本人も、外国人ワーカーの”あしらい方”を学んだ方がよさそうだ。