アメリカで誰か私にもいい人見つけてきて」ーー何人の女性にこう言われたことだろう。日本の30〜40代は、結婚どころか恋愛もセックスもない(それもかなり長いこと)、という人がイジョーに多い。何年かに一度、同年代の結婚式に呼ばれると、新郎側のご友人席には東大、一橋大、京大を卒業して政府関係などにお勤めの優秀な男性が並んでいて、そろいもそろって独身だったりする。でもこのgood husband materialみたいな男性方と、自分の知り合いの女性をマッチさせようと考えると、どうにも成立しそうな組み合わせを思いつかないのだ。
どうしてなのかは、私にもわからない。男性と女性で、男女関係に求めるものがかなりズレてきている、というのはあると思う。女性から男性に対するコメントで多いのは「(人間的・性的な)魅力を感じない」「経済力がなさすぎ」、男性から女性に対しては「(性的な)魅力を感じない」「もっと若い人がいい」。でも一番の理由は、そもそもそんなに恋愛したがってない、ということのような気がする。
つきあっては落胆しながらもデートを繰り返し、the oneを見つけるまであきらめない覚悟で相手を探す。そんな30代がうじゃうじゃいるカップル文化のアメリカとは、エライ違いである。