sasajun2005-05-20

山なんて2年ぶり。キャンプファイヤー(死語っぽい)なんて15年ぶり。テントで寝るなんて覚えてない年ぶり。この週末は、キャンプなのだー。ビューチフル・キャリフォーニャに浸れるのだー。どっちゃり買物して、15時過ぎに出発。行き先はAngel Campという町の先にある、Crossing Boardsという山ん中。金曜午後の渋滞をガマンすること3時間。ハイウェイを降りると、オーチャードだわ、トラクターだわ、何にもないわ、カントリーだわ。YES! 
窓を開けると、さらっと緑の匂いが車内に入ってくる。農場を両側に、うにゅうにゅと上がり下がりする道を進む。道ばたの木が、風にそよぐ。農家の赤や黄色、緑のペイントがかわいらしい。この景色、何か見覚えあるなーと思ったら、大好きな映画、デビッド・リンチの「Straight Story」で、ストレートさんが芝刈機で走った道だった。実話に基づいてアイオワで撮った映画だから、景色は全然違うはずなんだけども。(http://www.lynchnet.com/sstory/)リンチの描く、病んでる・クレイジーアメリカ(人)は面白いなと思うのだけど、この映画は異例の陽性で、うちの母も感動したそうだ。もう一度見たい。

ゴールドラッシュのころの面影をとどめたAngel Campのメインストリートは、この週末、年に一度の大イベント、カエルのジャンプコンテストがあるそうで賑わっている。・・というような“本場の”田舎を見ていたら、日本でしばらく前に流行ったカントリーもの(ステンシル入りのファニチャーとか)を思い出した。いくらフローリングったって、日本の団地の6畳間で「大草原の小さな家」って・・、と当時は首をかしげた。この数年はすっかりなりを潜め、流行りはミッドセンチュリーやアジア系だ。インテリア、洋服、食べ物、何をとっても東京は本当に変わり身が早い。この辺りの家は、どうなんだろう? テレビが大きくなったり薄くなったり、家の中に中国製のものが増えたりしても、様子はさほど変わらなそうだ。カエルのジャンプコンテストもなくならないだろう。でもそれは、日本の田舎も同じか。日本に戻ったら、一度秋田に帰ってみようと思う。