SNS嫌い

 サンフランシスコに住むようになって一年。ひと月前にユリイカ・バレー(カストロエリア)に引っ越して、ますます知り合いが増えた。
 facebookmixiでつながった人も増えた。が、SNS嫌いな人が今もけっこういるのには驚く。
 
 こないだ映画祭などドイツ政府の文化事業を担当する女性の家に遊びに行った。ハンガリー系のドキュメンタリー作家、それからロシア系の作家、私の4人で、深夜まで楽しくおしゃべりをした。
 帰る時になって、タチアナ(ロシア系の作家)が「facebookしてる?」というので、つながることにした。
 
 あとの二人は「facebookは絶対やらない」。どうして?と聞くと、「自分のことをアピールして、友達をaddして、何人いるか競争みたいになるんでしょう。くだらない」
 友達の数で競争か〜。そういう理由でSNSを利用してる人は少ないと思うけどな。ものの見方にはその人の性格がよく出るものだ。
 もうひとりは「自分はメールアドレスも電話番号ももってるし、連絡したければそれで事足りる。SNSの世話になる必要ない」。世話になる必要ないって言い方が、頑固だな。
 「でもメールアドレスって変わるじゃない。連絡がとれなくなる人もいるでしょ。SNSって、多機能のアドレス帳みたいに使えるよ」と私。
 「むかーしの知り合いが、私をfacebookで見つけてコンタクトしてくれたりすると、すごくうれしい。そうやってつながりが復活することもけっこうあるんだよ」とタチアナ。(逆に「やっと縁が切れたと思った人から連絡がきた」とfacebookを恨む声も聞いたことあるけど。)
 
 「僕はそういうものは信用しない」
 ・・出た。
 インターネットが世の中に出て、これだけ利用されるようになっても、「基本的にはネットは信用しない」という人がこのベイエリアでもいるんだなぁ。。
 年齢からいえば、SNS嫌いは40代以上。昔ながらの手紙に近い感覚で使えるEメールまでが許容範囲なんだろう。あとは理由として、時間がない、個人情報は外に出さない主義、自分ほどの社会的立場の者が若い人に混じってプロフィールをさらすのが嫌だ、など。
 ま、別に嫌ならやることない。けど、アメリカで上映の機会の少ないヨーロッパの映画や映画祭の宣伝告知したり、そういうことにも便利なのにな。インディーズ系メディア関係者だけに、ちょっと残念である。
 
 そういえば、ジョン・マケインはネットを自分で使ったことがないそうだ。「インターネットのことは知っている」「ワイフに頼っている」と発言したとか。
 オバマはマックユーザである。:)
 http://obama-mccain.info/compare-obama-mccain-computer.php