『解かれた封印』7日に放送

 昨年7月にサンフランシスコに越してきてから、初めて米国リサーチ/コーディネートを担当させていただいた『NHKスペシャル』が、明日放送になります。
 
『解かれた封印 米軍カメラマンが見たNAGASAKI』
 2008年8月7日(木)
 午後8時〜8時49分
 NHK総合テレビ
 http://www.nhk.or.jp/special/onair/080807.html
*米国では、8月8日(金)夜に「TV JAPAN」チャンネルで放送されます。(西海岸午後7時、東海岸午後10時)
 
「今、1枚の写真が注目を集めている。
 63年前、被爆した長崎で撮影されたもので、亡くなった幼い弟の亡きがらを背負い火葬場の前にたつ「焼き場に立つ少年」と題された写真だ。
 撮影したのはアメリカ人カメラマン、ジョー・オダネル。去年8月9日、亡くなった。占領軍として原爆投下後の長崎に入り、その破壊力を記録するため写真を撮影する一方で、軍に隠れ内密に自分のカメラでおよそ30枚の写真を記録した。帰国後、被爆者の記憶に悩まされ、悲劇を忘れ去ろうと全てのネガを自宅屋根裏部屋のトランクの中に閉じこめ、43年間封印してしまう。しかし晩年になって原爆の悲劇を訴え母国アメリカの告発に踏み切っていく。原爆投下を信じる周囲から非難の声を浴びながら、85歳の生涯を閉じた。
 なぜオダネルは、軍の規則に違反して写真を撮影したのか。
 なぜその写真を長年隠し、晩年になってトランクを開け母国を告発したのか。
 その足跡を追う息子が、遺品の中に残された録音テープを発見した。そこには写真に秘められた過去と、真実を伝えざるを得なかったオダネルの思いが告白されていた。」
 
 取材しながら、戦後63年を経て、アメリカ人の方々が原爆を語る言葉に、涙が出そうになったことが幾度かありました。できるだけ多くの方々に見ていただけると幸いです。