話には聞いていたが、本当に素晴らしい映画祭だった。山形国際ドキュメンタリー映画祭。ふだん観ている映画やテレビ、ジャーナリズムに飽き足らない人は、ぜひ足を運ぶことを勧める。大都市の映画祭は会場の移動が遠かったり、キューラインが長過ぎたり、ゲストがセレブ扱いだったり、映画を楽しみに行ったのになんだか疲れて帰ってくることも多いのだが、山形はストレスフリー。こじんまりしていて、全ての質が非常によいのだ。支えるボランティアも、そうそうたる面々。海外からもゲストが山ほど来日する。夜は会場近くの飲み屋が解放され、そこに心ある知的な人たちが集まってくる(手作りのおにぎりや芋煮、おいしかったなー)。シンポジウム会場の雰囲気も抜群だった(ネコがいるのよ)。「帰りたくないよー」と、後ろ髪引かれる思いで新幹線に乗った。