朝5時、目覚ましが鳴る。今日はGrizzly Peak CenturyのBike rideの日。風光明媚なグリズリー・ピークの合計108マイル(x1.6=172.8キロメートル)に及ぶコースを、自転車で走破するのだ。
毎年恒例のこの自転車大会には、ベイエリアをはじめ遠くはデンバーなどからも、数千人が参加する。上り下りのきついコースだが、20マイルごとにレストエリアが設置され、飲食物が供給される。この食べ物がすごく美味しいと評判で、特にチキンはベジタリアンもつい手が伸びるという名物なのだ。この日のために、毎日のように1時間半、自転車に乗り、ヨガのクラスに通い、お酒も控え、調子を整えてきた。窓の外を見ると、曇り気味ではあるが雨は降らなそうだ。多くの人は70マイルでやめてしまうコース、最後まで走りきれるだろうか・・。「準備は万端?」「メンタルにはね」
・・・というアレンを「がんばってね〜」と送り出すと、私はベッドで8時半まで寝ていた。前日オードリーに、「あなたも来年は出る?」と聞かれ、「that would be suicidal for me」と答えた我。ママチャリ以外乗ったことないし、日焼けするの嫌いだし、スピードあんま好きじゃないし、適性ないと思う。
夕方、「完走したぞ!」と吉報コールが。「うわ、すごいわねー!おめでとう、あなたって鉄の男!」と言ったものの、どんな大変なことを彼が成し遂げたのか、実はさっぱりピンときてなくて、別にウソついてるわけじゃないけどちょっと申し訳ない気分。
夜、このへんに住む日本人の人たちの(ボーリング大会の後の)食事会に参加した。隣の隣の隣に座っている男性の声がふと耳に入る。「僕、自転車で100マイル走ったんですよ。やればできるもんですね」。今日はiron manに二人も会ってしまった。