4年前にマンハッタンのフリマで、75セントで買ったレコード。これをeBayに出したら、155,401ドルで落札された・・。スゴイ話だ。そのレコードとは、『The Velvet Underground & Nico』。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストアルバムだ。
 とはいえ、この高値のついたバージョンは1966年4月にNYのScepter Studioで録音されたもので、コロンビアレコードが却下したものなんだそう。出回っているデビューアルバムでは最後の曲の『European Son』が、1曲目に入っている。2枚しか現存しないといわれていて、いわば幻のレコーディング。それが何故に古レコードの段ボールに放り込まれ、フリマで売られていたのか。レコードに口がきけるなら、どんな運命をたどってきたのか尋ねてみたい。
 11月28日にeBayに出したら、たちまち2万ドルの入札があったとか。
 
 ヴェルヴェットのデビューアルバムはアンディ・ウォホールのバナナの絵がジャケットなので、バナナ・アルバムとも呼ばれている。当初はバナナのシールをめくると内側からピンクの果肉が出てくる、思わせぶりな仕掛けだったんだそう。ニコをフィーチャーするよう押したのもウォホール。あまりに斬新な音だったので、録音してから1年をおいてリリースされた。40年経ってもかっこいいものって、それくらいのインパクトをもってるものなんだろう。
Velvet Underground & Nico