sasajun2005-04-23

今日はボートでパーティ。アレンのカレッジ時代からの友達、ジェイはこれまでもボート暮らしをしてきたのだけど、2月に結婚して、いよいよ会社を辞めて夫と船出するっていうんで、そのお祝い。奮発してモエ・エ・シャンドンとチーズとクラッカーを買い、アラメダ・マリーナへ。曇り空の土曜の16時、ボートが整列した静かな一角で、2〜30人がわいわいやっている。
首にキッチンタイマーをつけた近所の女性(隣のボートの住人らしい)が、ピッピいう度にボートの中に戻り、肉詰めマッシュルームだの、パン詰めディップだののお皿とともに戻ってくる。う〜ん、おいしい。アメリカ人は料理しないっていうけど、私が知ってる限りではけっこう上手な人が多い。(日本人にとっては味付けが濃すぎるけど)ジェイとアートは、二人とも仕事をやめて、これからとりあえずシアトル方面へ北上するとのこと。ジェイは「ぜーんぜんどうするか決めてない。私お料理好きだから、冷凍しといてチンすれば食べられるおいしいものを作って、ボートで暮らしてる人たちに売ってもいいかなーとか考えてる」とにこにこ。「母親はそんないい仕事を辞めるなんて、一体なに考えてるの?って言うけどね」っていうあたりは、日本もアメリカも一緒ね。灰色の空の下、この一角以外はひっそりとしたマリーナの風景は、冬のバンクーバーやシアトルを思わせる。ジェイはノーメイクにベースボールキャップで、話しながら時折リップバームをぐいぐいっと塗る。だけどコーラルピンクのTシャツに合わせたオレンジのネイルが、「門出」を象徴するように輝いている。2時間ほどしてお尻も冷えてきたので、おいとますることにした。マリーナにはみかん色の街頭が灯り始めている。「あの二人、人生楽しんでるよねー」とアレンがひとこと。なんとも温かくロマンティックな気分に包まれた。