大統領選とテックポリシー(Craig Newmarkのブログから)

 「次の選挙では、絶対に共和党が勝つことを阻止しなければならない!」という言葉を、リベラルな街、サンフランシスコではよく聞く。そのために、ブログにシリーズで大統領選のことを書く人物も増えてきた。Craig's List(クレイグズ・リスト)の創設者/カスタマーサービス担当、Craig Newmarkもそのひとり。 
 8月に書かれたものだが、大統領選挙とネットに関するポストがこれ。Presidential Tech Policies: Embrace The People Versus Ignore Them
 
ざざっと訳すと、
オバマのテクノロジープランは、市民の関わりや開放性を促すものだ。残念ながらマケインはブッシュ/チェイニーのやり方を踏襲して、民主主義を犠牲にして大企業の特権を助長するものだ。」 
 
「民主主義を守り、強化するためにインターネットを使うことは、歴史的に重要な意味をもっている。これは政府の透明性を高め、ネット上のすべての人を平等に扱うということにつながっている。」
 
「僕にとってはこれは個人的な問題でもある。僕は教師をサポートするhttp://donorschoose.org/や、イラクアフガニスタンの退役軍人を助ける iava.org.などのオンライングループの活動を手伝っている。その活動を通じて、このように考えている。
 *インターネットは(誰かに特別な権限が与えられない限り)、みんなに公平な発言権を与えることができる。
 *インターネットを通じてアメリカ人の声を聞くことは、大統領にとって、国の現状を知る最良の方法だ。
 *インターネットはワシントンで何が起きているかを伝える一番いい方法だ。いいことも悪いことも含め政府がいかに動いているか、たとえば多額の金がいかに法律を作る過程に影響を与えるかなど。
 *インターネットは誰もが参加できる公平な場であるべきだ。通信会社は多大な利益を得ている。みんなに公平に接するべきだ。本格的な規制は必要ない。いくつかガイドラインがあればいい。」
 
 「オバマは政府の活動をオンラインで見られるようにすることを提案している。マケイン/ブッシュ/チェイニーはずっとこれには反対だ。そんなことをしたら、自分たちのキャンペーンとロビイストとの関係や、嘘をついてきたことがばれてしまうから当然だろう。
 ブッシュやマケインのスタッフは、ジャーナリストや人々がこの二人と接触することを避けるために、ずいぶんな労力を使っている。彼らとしては、アメリカ市民をインターネットからできるだけ遠ざけておかなければならない。」
 
 「インターネットをワシントンのクリーンナップに使おうとしているオバマと、自分たちにとって危険なものとみるマケイン/ブッシュ。
 あなたはどちらがいいですか?」
 
CNNのビデオインタビュー『CRAIGSLIST & POLITICS』でも、政治とネットについて話している。
http://www.cnn.com/video/#/video/politics/2008/08/28/intv.newmark.craigslist.cnn?iref=videosearch
(embedできないのでリンク)
「I AM A PROUD MEMBER OF THE NERDS」という最後のひとことがキュート。